皆さん、こんにちは。行政書士事務所ビザドエイティのチャンです。
日本の方からよく「ベトナム人の国民性」についてよく質問されています。では、今回のブログでその国民性について簡単にご紹介します。
一国の国民の特徴をまとめることは簡単ではありませんが、日本の方といろいろお話した結果、ベトナム人の国民性といえば、下記通りではないかと思います。
①個人と家族の利益を優先すること
ベトナム人は個人や家族の価値観を最も大事にしています。個人や家族の利益が最優先されます。つまり会社のために個人の生活を犠牲にすることはほとんどないと言っても良いと思います。日本企業ですと、社員が会社の都合に合わせたり、上司の命令に納得しなくても、従ったりすることが当たり前なことに反して、ベトナム会社は社員の家庭の事情などを優先することが普通なのです。一般的にチームワークが苦手で、社内での報・連・相もあまりきちんとしない人が多いです。また、会社の仕事より個人の冠婚葬祭を優先しがちです。しかし、個人主義は決して利己主義ではないのです。個人や家族を大事にする文化から生まれる考え方だと言えるでしょう。社員それぞれの家族の事情を大事にしてあげることができる会社だからこそ、安定できちんと発展できるといわれています。
②器用さ
ベトナム人は手先が器用だとよく言われています。美しい刺繍絵、陶器、切り絵、竹製品などのハンドメイドの手工芸品の優れる繊細さが高く評価されています。また、日常生活の中で、バイクや機械修理を自分達でやってしまうこともよく見かけます。また、記憶力も優れています。難しい作業または複雑な生産工程の流れをよく覚えていて、きちんとできることは高く評価されています。
③向上心・向学心旺盛
ベトナムの人は明るい未来を迎えるために小さいごろから勉強に力をすすぐしかないと信じていますので、親は生活にいくら困っても、子供の勉強のことなら、お金も時間も惜しまないのです。親によって子供の高い成績、それからエリート校に入学できたことが誇りで自慢話です。また、ダブルスクールをしている人は少なくありません。新しい知識の吸収は速いです。そして、自分自身の価値を高めることも常に意識しています。
④近視眼的
正確に言えば、前後のことではなく、目の前のことしか考えないという意味です。例として、ベトナム人の金銭感覚をあげましょう。「明日の100万円より今日の100円を取る」という考え方の人が多く、「今稼げるか」という点のみが重要のようです。背景にはベトナム戦争や急速なインフレなどが影響しています。長い戦争が終わった後、今の生活を維持するのはやっとです。そして、経済発展は急速になってしまい、物価の値上がりが止まらず、ぐんぐん進んでいます。しかし、ベトナム人の収入はその変化になかなか追いつかないため、なるべくそのプラスを取って行くようにできる限り、今あらゆる手段で稼ぐということは当たり前のことになっています。
⑤カカア天下
ベトナム女性は非常にしっかりとしているとよく言われています。戦争時代、ほとんどの男性は戦場に行っている間に、家庭のことを支えている役目は女性にあたっていました。畑の仕事だけではなく、子育て、老いた親の面倒見などをやらないといけなかったのです。そのおかげで、ベトナム女性は強くなってきました。戦争が終わった後でもその強さは変わらないままで男性を圧倒しています。この点に関して、日本女性も同じではないでしょうか。
みなさん、いかがでしたか。ベトナム人の国民性をご理解いただいた上、上手にお付き合いいただければと思います。といっても、初対面時、ベトナム人だから、こういう性格だという決めつけもやめたほうがいいでしょう。知り合って、相手の性格を知ってから、付き合いつつけるかどうかその時に決めても遅くないと思います。