今年の夏は尋常ではない暑さでしたが、
体調など崩されていませんか?

そして、北海道や関西地方では
自然の猛威による甚大な被害が
発生しています。

今のところ東京には地震も台風も
大きな影響が出ていませんので、
ついついひとごとのように
思ってしまいがちです。

でも、北海道に住んでいる知り合いが、
停電でパソコンが使えなかった
と言っていました。

そんなことを聞くと、
被害の大きさを改めて感じ、
一日も早い復興を願う気持ちになります。

さて、本題です。

今年の4月ごろ
「外国人、本格受け入れ」や
「新在留資格創設」といいような見出しで、
外国人労働力の受入れに関する記事が
大きく取り上げられたことがありました。

侯さんはお気づきになりましたか?

実は、これらの記事、私(小口)のように
入管行政に関わる仕事をしている者にとって、
衝撃的ともいえるような
大きなインパクトをもったものでした。

我が国にとっては、
それほど大きな政策の転換を意味する
ものだったのです。

その後、関連する報道や情報提供が多くなってきています。

新しいビザを創るということですね。

私(小口)のお客様からも
この「特定技能」という新しいビザ
に関連する質問が多く寄せられています。

そこで、ビザマガでもこの話題を
判りやすく解説したいと思います。

テーマが大きいので、
一回ではとても無理です。

なので、今後何回かに分けて
お送りいたしますね。

第1回目の今日は、
今回の決定までの経緯と
その背景についてです。

先ほども書きましたが、
今回記事になっている内容は、
日本にとって大きな政策の転換です。

この政策転換に至る最も大きな要因は、
言わずもがなですが、
日本国内の至るとところで聞こえてくる
人手不足に対する悲鳴です。

でも、それだけではないと思います。

少子高齢化社会を突き進んでいる
日本ですが、

日本の成長力を維持するためには、
外国人の力を借りる、

つまり外国人の受入れを拡大する
方法しかないのではないか

ということはだいぶ前から言われてきた
ことでもあります。

でも、この問題は、これまでなかなか
オープンな議論の遡上に上げられること
はありませんでした。

その意味では、
歴代の政権が避けてきた
外国人労働力受入に関する議論が、

危機的な人手不足を背景に
一気に表面化した
(あるいはさせた?)
ということが
正しいのではないかと思います。

具体的な議論は、
政府が本年2月に立ち上げた
「専門的・技術的分野における外国人材の
受入れに関するタスクフォース」
(以下、「タスクフォース」)
で行われました。

「タスクフォース」は、
2月から5月までに2回開催され、
その間8回の幹事会で
具体的な議論が行われました。

(タスクフォースの概要は、
下記でご欄いただくことができます。
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gaikokujinzai_tf/index.html)

タスクフォースで出された結論は
こうです。

・政府基本方針において、
外国人材の活動内容及び技能レベルに
関する基本的な考え方等を
定めることとする。

・政府基本方針を踏まえて、
業所管省庁と法務省等の制度所管省庁
との間で、業種の特性を考慮した業種別
受入方針を決定する。

・受入対象者については、
一定の技能水準と日本語能力水準を
満たしている者とし、
受入れ業種ごとに要件を定める。

その後は、

6月15日 「未来投資戦略2018」
 閣議決定
「外国人の活躍推進」
で新たな在留資格の創設を含めた
方針が盛り込まれました。

7月24日 「外国人の受入れ環境の整備
に関する業務の基本方針について」
閣議決定

入国・在留管理等を所管する法務省に、
外国人受入環境の整備に関する
総合調整権限を付与することと、
「外国人材受入れ・共生に関する閣僚会議」
の開催が決められました。

この間わずか6カ月程度ですから、
良くも悪くも、
このスピード感はすごいですね。

これほど大きくてインパクトのある
変更に関する情報が毎日のように
流れて来きます。

私(小口)たちも、正直言って
正式な決定と情報のリークとが
混ざり合って、情報を見極めるために
混乱しているような状況ではあります。

次回からは、
今流れてきている情報を
少し整理しながらお伝えして行こうと
思います。

本日もビザマガをお読みくださいまして
ありがとうございました。

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