行政書士事務所ビザドエイティの
小口です。
立春を過ぎてもまだ寒い日が続きますね。
この時期、受験生がいらっしゃるご家庭は
大変ですね。
僕(小口)の家では、昨年が高校と大学の
ダブル受験だったのですが、
昨年の今頃の時期を思い出します。
大人も子供も、もう少し頑張って、
早く暖かい春がくるといいですね。
さて、今回もビザドエイティの
ベトナム人職員チャンさんが
教えてくれるベトナム事情です。
今回はチャンさんが経験した日本での
出産と子育のお話です。
それでは、チャンさん、お願いします。
こんにちは
ビザドエイティのチャンです。
毎日厳しい寒さが続いていますね。
体調は大丈夫でしょうか。
風邪等を引かないように
ご自愛下さいませ。
さて、今回は私の日本での経験した出産と
育児についてお話します。
妊娠中、検診を受けるたびに、
いろいろな先生から、
「妊娠中は体重が10キロ以上
増えないように食事内容を
調整してください。」
と言われました。
私は、こう思いました。
「何で?たくさん食べた方が
健康的でしょ?
ベトナム人だって、15キロから20キロ
増えるのは普通なのに…」
その後、お医者さんのお話を聞いて、
日本で体重管理が厳しい理由が
分かりました。
妊娠中、カロリーの高い、特に塩分・糖分・
油分の高い食べ物を食べ過ぎると、
糖尿病、高血圧等にかかりやすくなるうえ、
難産、早産等のリスクが高くなるのですね。
出産後でも、この栄養管理の厳しさは
変わらないままでした。
入院期間は5日間でしたが、
毎日食事が出ます。
3食付だけでなく、
おやつとして豪華なお茶とケーキも
いただけました。
生まれて、1日目の赤ちゃんのお世話は
全て病院側がやってくれたお陰で、
ゆっくりと睡眠をとることができました。
主人と二人しかいませんでしたが、
退院まで、主人はただ会社から
顔を見に来るだけでした。
ベトナムにいるとき、
友人が出産入院の間にお世話を
してあげたことがあります。
一般の病室は10人部屋です。
ところがピークの時期は、
ベッドを2台合わせて、
そこで妊婦さんが3人という状態でした。
赤ちゃんと産婦さんのお世話は、
異常がない限り、退院まで家族が
全てやらないといけません。
毎日バタバタしていました。
日本では、入院中こんなに心地良くて
贅沢な過ごし方をしてはいいのかなと
思いながら、有難く感じました。
本当に天国にいる気分でした。(^^♪
退院後は大変でした。
親はベトナムなので、
毎日、主人と私、
2人だけで子供の面倒を見ることに
なりました。
と言っても、主人は仕事です。
出勤もかなり早いため、
昼間と夜の面倒は私一人で
やることになりました。
正直、しんどかったです。
特に、娘は退院当日の夜から、
毎晩夜泣きがやみませんでした。
朝まで座椅子に座って、
子供をだっこしながら、
うとうとするというのが、
私の当時の寝方でした。
おまけに、隣マンションと向かいの家は
建て直しの工事の真っ最中で。
夜も昼も寝不足でした。
この状態が3週ほど続きました。
私は、段々感覚が分からなくなってきて、
仕事から帰宅した主人が私の顔を見て、
驚きました。
「チャン、もしかしたらすごく疲れた?」
と聞かれて、
「そう?そう見えるの?
分からない。何も感じていない。」
と言う風に答えたようなきがします。
主人は焦ったようですが、
どうしようもありません。
その時、出産前に調べた「産後サポート」
と言うボランティアのグループを
思い出しました。
週に1回~2回ほど、1回2時間
その方々のお力を借りながら、
倒れる寸前で助けられました。
主人も週末に私が休めるように、
積極的に子供の面倒を見たり、
私の為の時間を作ったりしてくれました。
お陰で、だいぶ楽になりました。
このことに関して、
彼には感謝してやみません。
こうやって、ボランティアの方と
お茶・お花の先生方々と
その仲間に頼りながら、
育児を着々と進んで来ました。
これで安心して、仕事に戻れると思いきや、
また、新しい壁にぶつかりました。
それは子供が保育園に入園する条件です。
当時、翻訳・通訳・ベトナム語教師等を
していました。
仕事が不定期だったので、
週に3日以上、1日に4時間以上勤務
と言う前提の条件を満たしていません。
このため、入園優先順位はずっと下っ端の
ままで、一年以上待たされました。
私にとって、
これはかなりショックでした。
ベトナムでこんなことは
求められていません。
全く予想外でした。
今でも思っているのですが、
「仕事がないと子供を保育園に
入れられない」、
しかし、「子供を預けることができないと
雇ってもらえない」
と言う決まりは矛盾だと思います。
もちろん、「仕事を探し中でも入園できる」
と言うケースもありますが、
入園後3ヶ月経って、仕事が見つからない
と子供が退園させられると言う決まり
はひどいと思います。
幸い子供は無事に入園できて、
ほっとしましたが、
正直、このシステムは見直すべき
だと思います。
さて、今年の春、娘は1年生になります。
子育てはまだ長いですし、
今後思いがけない異文化のハプニングが
また起こるでしょう。
でも、それを含めて子供の成長を楽しみに
しています。
またその話について皆さんにお話できる
チャンスがあるといいなあと思います。
その時までお楽しみに!
本日もビザマガをお読みくださいまして
ありがとうございました。