ビザドエイティの小口隆夫です。
まだ梅雨だというのに
夏本番の暑さが続きますね。
いかがお過ごしでしょうか?
僕は、今日甲府に来ています。
日本貿易振興機構(ジェトロ)さんの
「新輸出大国コンソーシアム
エキスパート(高度外国人材の活用)」
として、山梨県の「外国人留学生雇用セミナー」に参加します。
今年度の第1回目の講演なので、少し緊張しますが
判りやすい説明ができるよう頑張ります。(^^)/
さて、インタビューシリーズの2回目は、
外国人材への職業紹介・職業あっせんと、
日本企業に対して外国人材の採用支援を
行う事業を通じて、
外国人材と外国人材を採用する企業に
深くかかわっていらっしゃる
一般社団法人アジア国際交流支援機構(AGC)の
登尾政行理事に登場していただきます。
【一般社団法人アジア国際交流支援機構(AGC)概要】
〇所在地:東京都千代田区平河町1-4-12
平河町センタービル3F
〇ホームページ:http://agc.or.jp/
AGCさんは、建設業に特化して
外国人技術者の人材を紹介する事業を
2014年から始められました。
建設業界が、
人手不足の最も深刻な業界の一つである
ことは、皆さんご存知かと思います。
そして、
多くの外国人が技能実習生として、
建設作業員の仕事をしている業界
でもあります。
そのような中、AGCさんは
作業員ではない建設技術者を紹介する
人材紹介会社として全国的に事業を展開
していらっしゃいます。
それでは、
早速インタビューに移りましょう。
−御社のアピールポイントを
教えてください。
弊社は、建設業界に向けてベトナムの
外国人技術者の人材紹介をしています。
私どもはもともと建設業に特化した
コンサルティング会社なのですが、
その傍ら、
「優秀な人材が確保できない」
「若手がいない」
という経営者の皆さんのお悩み相談
を受けていましたので、
人材紹介を開始しました。
もともと建設に関する知識を持っている
外国人材をご紹介するので、
例え日本語が堪能でなくとも、
専門用語をある程度理解していれば、
あとは図面を見ながら
コミュニケーションを図っていく
ということが可能になっています。
弊社の一番の特徴であり、強みは、
「現地での人材募集、
現地での日本語教育、
人材を採用する日本企業への説明、
人材のマッチング、面接のセッティング、
入国までの手続き」
をワンストップで行う事です。
人材紹介だけ、日本語教育だけ、
とバラバラになっている会社が多い中、
とても珍しいのではないかと思います。
−紹介会社を選ぶポイントとは何でしょうか。
日本人を対象とした普通の紹介会社ではないので、
一般的な事は正直、分かりません。
ただ、大事な事としては、
会社の所在がはっきりしていて、
紹介する外国人材についても、
正確な情報提供をしてくれる会社
という事でしょうか。
また、外国人材を雇用するに当たっての
注意点等を事前に解説してくれるかどうか、
は重要だと思います。
弊社もご紹介させていただく際には、
そのような点を重視しています。
例えば、
専門知識は持っているけれど、
日本語がそこまで上達しているわけではないので
即戦力ではありません。
ということをお伝えします。
そのうえで、
日本語のコミュニケーションは、
1年から1年半の長いスパンで見ていただきたい
とお願いします。
それでも、元々優秀な人材ですから、
育成する事で将来有望な人材である事を
ご了承いただいて、採用していただいています。
−うまくマッチングさせるための
ポイントをお教えください。
ただでさえ外国人という事もあり、
ミスマッチを避ける事が大切です。
就労後「こんなはずではない」、
「やっぱり違う職種(設計や建築施工管理)が良かった」
とならないようにすることが大事です。
弊社は、
外国人材を欲している企業の理念や社風、
企業規模を見極め、
残念ながらこちらからお断りする事もあります。
またマッチングするうえで重要な事は、
採用予定企業には、
職務内容を出来る限り詳細に
提示してもらうことです。
その上で、外国人材の募集をベトナムで行い、
さらに弊社にて専門性と希望する職務内容の精査を実施して、
最終的に面接をセッティングしています。
弊社で紹介する外国人材は、
・外国で働くのなら、日本が良い(他国は嫌だ)
・5〜10年など長期にわたって働く事を
希望している。
・日本に永住してもよい。
・親の協力・了解が得られる。
(なかなか帰国できないため)
という方だけをピックアップしています。
−もしあれば、マッチングの
失敗例とその原因を教えてください。
今までに、事業開始から初期の段階で、
残念ながら仕事が続かなかった例が数例
ありました。
2つ理由があります。1つ目は
・1人で働いていた
どんなに優秀な人材でも、
やはり慣れない国の慣れない会社
ですから、1人で働いていて、
ホームシックになってしまいました。
結果として、残念ながら体調不良により、
退職となりました。
その対策として、以後は必ず2人以上で
採用する様を会社にお願いしています。
2つ目は、
・職種の違い
同じ建設でも設計と施工管理のように
職種が異なります。
日本で働きたい気持ちが強いと、
希望以外の職種でも会社の面接を受けてしまったりするのです。
その結果
「やっぱり違う仕事がしたかった」
という理由から、退職となる事が
ありました。
その対策として、現在は、
先にも述べた通りミスマッチの防止を
重要視しています。
職種をしっかり限定し、
求職者には希望する職種以外の
企業面接は受けさせないように
しています。
いかがでしたでしょうか?
なかなか良い外国人材に巡り合えない
という悩みをお持ちの経営者や
人事担当者の皆さん、
良い人材紹介会社を見極めて、
その情報を活用することは、
大きなメリットがありそうですね。
インタビューの時間をいただきまし
た登尾様、ありがとうございました!
次回は実際に外国人を雇用している会社
の方にお話をお聞きします。
楽しみにしていてくださいね。
本日もビザマガをお読みいただけましてありがとうございました!