日本では会社を設立するのは実に簡単で、一円あれば株式会社が作れるし、多額の資金がなくでも運営することができます。しかし「投資・経営ビザ」の取得が絡んだ場合は、500万円の投資資金が用意できなければ申請することはできません。

「それでは、一時的に友達からでもお金を借りて、ビザ申請が終わったらすぐに返せばいい」と思う人が結構いるようなのですが、そこには注意点が2つあります。

①お金の出どころについては入国管理局で必ず聞かれる。両親や親せきからの借金であればそれほど問題はないが、友達からの借金となると疑われやすい。

②会社を設立すれば、借りた投資資金は個人ではなく会社の会計にはいるため、貸借対照表や損益表に反映しなければなりません。この点からも申請後にお金を引き出し返済すれば問題視されます。

最近入管の審査はますます厳しくなり、審査期間も長くなっています。「投資・経営ビザ」申請だと、以前は1か月半ぐらいだったものが、今は3か月ぐらいかかります。特に資金の出どころに疑問を持った場合は、申請人の出身国内まで調査に行くこともありますので要注意です。